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フィギュアスケートは芸術的
フィギュアスケートGPシリーズは、第一戦 スケートアメリカの男女とも日本の
カップル優勝で幕を開けました。
真央ちゃんも安心感のある演技で、いい出だしになりましたね。
今回、私が注目したのは、男子の優勝者、町田樹。
いきなりショートでトップというので、「どれどれ、どんな選手なの?」
って興味が沸いたのです。
トップになってから見るなんて野次馬チックなんですが、
同じような人、多いんじゃないでしょうか。
日本フィギュア男子は、高橋を追い上げる羽生、小塚のトップ3に注目するのがメジャーですよね。
いくらフィギュアスケートマニアとはいえ、隅々まで選手チェックなんてするほど
濃いマニアではないし(笑)。
さて、そんな理由でTVの前で初見しました。
フィギュアスケートが芸術になってる・・・
いい感じですねぇ。
氷上のバレエさながらに、引き込まれる感じがGJです。
昔、好きだったロシアのフィギュアスケーターの演技を見たような満足感がありました。
フィギュアスケートはスポーツなんですけど、バレエの一人舞台のような芸術性が個人的には好きなんですね。
ロシア圧勝時代は、バレエの基礎が違うよねって思っていましたけど、ついに日本も芸術の風格を表現する選手が出てきたのは、素晴らしいことだと思います。
さて、この町田さん、いきなりどうやってトップに躍り出ることができたのだろう?
調べてみると、昨年前半は好調だったが、後半失速し、全日本選手権9位だったそうです。
1年間で、9位から1位って、どんなことすればそんな夢のようなことが可能なのでしょう?
その秘密は朝5時から、コンパルソリーの練習を繰り返したことでした。
コンパルソリーって、いつのまにかなくなっちゃったけど、氷の上に図形のように正確に滑る、あれですよね。
見てるほうは、いまいちつまらなかったし、フリーがよくてもあれで差をつけられることが不満でもあったので、なくなったときは喜んだものでした。
コンパルソリーで基本を強化したことでジャンプが安定したそうです。
小さなことを積み重ねることで、大きな目標も達成できるといわれますが、
本当にあるんですね。
もちろん、朝5時から地道に基礎練習を1年続けるという努力もすごいんですけど、基本ってこれほど強力なものとは思いませんでした。
その基本の上に、芸術的作品としての演技があるのは、とても楽しみです。
キャンデロロみたいに独自の世界観を作っていってほしいですね。