先日、新聞で紹介されていたのがアルツハイマーの母親介護の様子をマンガにした本。
今日のタイトルの「母が若年性アルツハイマーになりました」、Nicco氏著作のマンガタイプのものです。

この本を知ったきっかけ


新聞で、その母が失禁して焦る娘のNiccoさんのイラストに思わず目が引かれてしまったのです。

どうしても読んで見たくて、ネット通販でポチっておいたら昨日、届いたので一気に読んでしまいましたので、シェアいたしましょう。

この本のあらすじ


著者のNiccoさんのお母さんはレザークラフト教室の講師を長年続け、多趣味でしっかりもの。
仕事に忙しい父親にイラストレーターしながら育児するNiccoさん、共働きの妹夫婦とごく普通の家庭です。

このお母さんがなんと57歳頃から物忘れを気にし始め、6年後に若年性アルツハイマーと診断されます。
6年後というのは、57歳から何回か、認知症を疑って国立病院の精神科で診察を受けたにもかかわらず、

「歳相応の物忘れですよ」と言われ続けてしまった結果。

そんなに大昔のことではないのに、アルツハイマーの診断がつかなかった・・・そうですが、確かに若年性アルツハイマーは発症率は低いようですので、見つけにくいものなのかもしれません。

その後、介護認定を受け、要介護1から5に進み、最期に息を引き取るまでの18年間を読みやすいマンガ形式で記述されているのです。

著者は娘ですので、子供目線でのとまどい、拒否感、衝撃などが正直に語られていて、私も同じだ・・・と共感しながらページをめくりました。

なんといっても、お父さんの頑張りがすごい!

仕事人間だった父親は退職後、アルツハイマーの妻の介護を頑張りながら、デイサービスにショートステイなどの介護サービスを利用しつつ、最期まで自宅介護をするのです。
呑み込みが悪い彼女のために柔らかく作った玄米かゆなどを作ったり、できるだけ自力で歩けるよう、夜中のトイレも何回も介助したり。

父親と母親は同郷の同級生だったそうですが、実際、配偶者であっても重度のアルツハイマーなら最期まで看取れるものなのでしょうか?

個人的にはかなり!ギブアップですね。

私なら、自分がそうなったら介護施設に入れて欲しいし、相方がそうなったら同様に介護施設で世話をしてもらおうというのが本音だもん。

さて、そんな苦難の介護生活も、やがては嚥下障害が出始めて、終末期が訪れます。

認知症の最終は寝たきりといいますが、まさに寝たきり状態。
でも、手をにぎると握り返してくれます。

最期に血圧が下がりはじめ、いったんは持ち直したのですが、二回目で眠るように亡くなったのでした。

感想


身につまされながら読みましたが、わかったのは認知症も最後は亡くなる事実。

介護する家族はそんな遠くの未来など頭に思い浮かびませんが、それでも刻一刻と最後の手を放す時間は迫ってくるのです。

私自身は、こんな立派な自宅介護はできるはずもありませんが、でも少しだけ、母に優しい気持ちになれた気がします。

生きている間に、小さなことでいいから、できることをしたり、喜ばせてあげたいものですよね。


気が付かなければ、きっと亡くなるまで文句を言い続けたかもしれません。

そういう意味でも、自分の心の灰汁を落とすのに、ぜひおすすめです。