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せっかくの年明け気分を一気にぶち壊すようなニュースが日々、ネットやテレビで報道されています。

そうです、アメリカのイラン要人暗殺行為で世界は緊迫した空気に包まれているのですからね。


犯罪を防ぐための殺害はアリ?


アメリカの言い分としては、彼らがイランにいるアメリカ要人にテロを計画していたため、未然に防いだ・・・ということですが、詳細もわからないですし、果たしてそれが真実なのかどうかもわかりません。

そもそも、「犯罪を未然に防ぐために犯罪すると思われる人物を殺害する」ってこと、通用しないでしょ?

極端なことを言えば、まだ犯罪をしていないうちにいきなり「おまえは犯罪を犯すはずだから死刑!」って言われるようなもので。

まぁ、殺害された司令官は今までもテロ計画でアメリカ人の被害者も出ているそうですので、その報復と考えるべきなのかもしれないけど、しかし。

司法としては、やはり「犯罪を犯した者を裁く」べきであり、「犯罪を予防するために裁く」のはマズいと思うのです。

犯罪予防殺害の未来を想像してみる


そういえば新春からフジの月9連ドラで、同じような犯罪を未然に防ぐ未来の警察物始まりますけど、ちょっと怖い近未来を想像してしまいます。

例えば・・・ある日、平穏な学生生活を送っていた大学生が頭上の無人ドローンから襲撃されて命を落とす。

あたりは騒然とするが、ニュース速報で法務大臣が「東京でテロを計画すると思われる大学生を所定のテロ未然防止法により、殺害した」と会見を開きます。

説明を求めるマスコミには「テロ計画は機密により、公にすると公益に反するため、これ以上は説明する必要はありません」とシャットアウト。

で、この大学生は果たして何をしていたのか?というと、原発テロが生じる危険性を研究課題にしており、熱心に原発関係者に情報を聞いたり、SNSで情報発信して危機を提起していただけだった・・・

そろそろ退場してほしいトランプさん


とまぁ、ちょっとした妄想を繰り広げてしまいましたが(笑)、もしそんな事態が起きて「彼は犯罪を起こすはずだから」っていう理由は通らないでしょ?

裁判でも、冤罪問題がさんざん言われているこのご時世、問答無用で殺害は無理目すぎると思うのです。

案の定、イランも反撃に転じ、株価も下がり始めて嫌な予感。
もういいかげんにトランプさんも辞めてほしいと思った、迷惑気分の午後でした。