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以前、NHKジオグラフィックという番組で、ヒョウのマナナを放映していました。


なにげなくつけていたテレビ画面ですが、


広大なアフリカに生きる野生の雌ヒョウを17年間において追跡観察したカメラマンの記録です。


カメラマンは17年前に子供の頃のマナナと出会い、惹きつけられて彼女の一生を録りつづけたのです。


私が見たのは後半でしょうか、マナナと2頭の子供が病気になり、カメラマン達が薬を矢で打ち込むという治療をするところからです。



この治療のおかげで、マナナと子供は生き延び、子供達も無事に独り立ちできました。



ところが、その後は・・・



マナナは2回ほど、次の出産で生まれた子供を発情した雄ヒョウに殺されてしまいます



雄は自分の子を産ませるために、他の雄の子は殺す習性があるのです。



マナナは2頭いる雄と両方交尾することで、雄に狙われない子供を出産します。



せっかく生んだ子供ですが、今度は狩りに出ているときにニシキヘビに飲み込まれてしまうのでした。



帰ってきて、事を察したマナナはニシキヘビに攻撃をしかけ、傷を負わせます。



逃げ込んだニシキヘビを3時間待って、ついに子供を吐き出したニシキヘビを追うことなく、



マナナは死んだ子供を運び、食べて弔うのでした。



その後も生きるために狩りをし、ライオンに獲物を奪われたりしながら強く生きたマナナですが、
歳を取るにつれ厳しい状況に・・・


だんだん獲物を取ることができなくなり、自分のなわばりも若い雌に奪われ、ハイエナの食べ残しを狙ったりしながら細々と生きています。



そしてカメラマンが最後に会ったとき、彼はマナナと次に会うことはないと感じ、マナナのそばで横に寝転ぶと、マナナもごろんと横になったのでした。



この映像を見て、少なからずショックを受けた私です。



あまりに厳しくて悲しいことの多いマナナの一生ですが、やけになることも無く(やけになってもしようが無い?)、


誰に助けを求めるでも無く、ただ生きて死んでいく・・・それが命のありようなのかもしれません。


もし人間社会だったら、理不尽に子供を何回も殺されたりしたら、社会に文句を言ったり、家族や仲間に救いを求めたりできますよね。



高齢になっても、人間社会ではそれなりに年金なりいろんな補助もあります。



そう考えると、私達は我々の社会にもっと感謝するべきなのかなとも思いました。


マナナは野生のヒョウとしては異例の高齢まで生き延びました。



でも、その一生は悲しいことや苦労が多くて、幸せなときは子供がいて若かったほんのひと時です。



ただ、ひたすら生きて死んでいったマナナ。



彼女の人生はなんだったんだろう?といった疑問さえ出ないほどの圧巻の現実が心に残りました。



人生がつまらないとか、長生きしたくないとか、暇だから考えることなんですね。


もっと真摯に生きなくちゃ、マナナに悪いかも・・・


とちょっと反省の管理人でした。