昨日、映画「美女と野獣」のきらびやかな世界を見てしまったせいか?
ちょっと気抜けして、ぼんやりした午後。
最近、あまり楽しいことが無かったせいなのでしょうか?
おとぎ話と知っていても、あんなに美しい理想の世界を垣間見てしまうと、
自分の何事も無い普通の日々がつまらなく思えてしまって・・・
おとぎ話には存在する、美しい自分も、暖かい身内も、頼れる仲間も、現実を振り返るとどうでしょう?
ありきたりな、どこにでもいそうな昭和乙女世代の自分。
もちろん、身内も友人もいますけど、大人の場合はそんなに頼りっきりになんてなれません。
どんなに親しくても、依存しすぎると仲たがいの元になりますもんね。
実際、自分だって誰かに依存されるような関係は、息苦しくてかないません。
昔、そういった性格の人と同じ職場だったことがありますが、
何かにつけやってきて、自分の愚痴ばかりひとしきりしゃべって消える人で、本当にイヤでした(笑)。
でも、そうやって自立した自分でずっといることも、ある意味、大変なんですよね。
きっと、このなんともいえない不満感は、寂しいんだと思います。
多分、誰かとおしゃべりしても、ショッピングに行っても、心の奥の寂しさは消せないような気がします。
感動ものの映画を見た翌日、こんな寂しい感情を抱くなんて思ってもいなかったワタシ。
でも、それは確かに自分の一面であることに違いはありません。
これが、私達の世代の心情なんですかね・・・
若ければ、きっとおとぎ話に憧れて、なにかを始めたり、どこかに行きたくなったりするのでしょう。
その先には、おとぎ話に負けないくらい素敵な未来が待っている・・・という根拠の無い自信があります。
でも、人生経験を積み重ねた世代には、それがかなわないものらしい・・・という根拠の無い自信ができているから。
ふと、もしかして更年期世代は寂しいのかな・・・ということで、検索してみました。
すると、似たような質問が出てくる、出てくる。
きっと、私達世代は寂しい世代。
どこか疲れていて、どこか挫折していて。
決して人生終わったわけじゃないけど、始まったわけでも無い。
人生の思秋期とも呼ばれるこの世代は、自分の人生を振り返り、ときに立ち止まり、修正しながら自分の納得するような人生終期に向かう転換期でもあるのです。
思春期は経験しているとおり、どこか波乱万丈で激情的ですが
思秋期はしんみり、自分を労わりながら人生の総仕上げを考える時期なのですね。
そう思うと、
最近いまいち気分なのも、ま、いっか・・・
という気がしてきました。
そんなにすぐ解決するような問題ではなく、自分の生き方を考える時期ですから、あせらなくてもいいのです。
今日は図書館で、何冊かの本を借りてきました。
先はわからないけど、手掛かりになりそうなものを見つける、壮大な旅の始まりです。
ゆっくり思秋期、同じようにとまどっている人の参考になれば幸いです。