
みなさんはHSPという言葉をご存じでしょうか?
これはいわゆる「敏感体質の人々」。
特に器質的に他人の言葉や言動を繊細に受け止めてしまってクヨクヨする人々のことをいいます。
なんでも、5人に1人はこのHSP気質だそうですから決して難病というわけではありません。
私もどちらかといえば、いろんな外界の事柄へのショックがいちいち大きいほうですし、この本のチェックシートを見ても、ばっちりHSP気質でしたので興味を持ったのです。
そこで今日のタイトルの本なわけですが、この本は日本人医師 長沼睦雄氏著作によるものでして、ごくわかりやすくHSPについて書いてあるおすすめ本だったのでした。
HSPという概念はアメリカのエレイン・アーロン博士が提唱したものなのですが、著作の日本語訳は意味がわかりにくいというレビューが多かったので、入門編としてこちらの本を選びました。
さて、この本の内容ですが長沼医師の患者さんのうちかなりの比率でHSP気質の人もみられたということです。
HSP気質の人はもともと生まれ持って人より繊細なので、神経質とかうつ気質と混同されがちですが、
もとからそんな性質なので病気ではないといいます。
もっと自分を受け入れ、繊細な自分に合った職場や生き方、才能の生かし方を考えてできるだけ楽に生きるべきとのことです。
これがHSPの人にはすごく癒されるのですよ。
無理して変わらなくていいってことなのですから。
といっても、繊細な気質はどうやっても変わらないから対処法を考えるってことではあるのですが。
そして、なぜこんな敏感気質な人々が一定の割合で存在するのか?
これは、人類が発生し、進化し生き延びていく中で敏感気質の人も必要だったからなのです。
なぜなら、みんな鈍感な人ばかりだったら迫りくる危機を感じ取れず。絶滅してしまいますよね?
他の鳥とかネズミなど動物も同じく20%の比率で繊細なタイプがいるらしいのです。
ただ、繊細なタイプ本人にとっては、いちいち刺激が強いこの世界は生きにくい世界ですよね?
生まれながらにびくびくしながら生きていく使命を負ってるわけなので、それはすごく不公平。
ここは種全体のために自分は生きづらい人生を送ることになったのだ
という使命感を自覚して生きるしかありませんよね。
なので、
残り8割の敏感でない人々は、HSPの人に感謝してもらいたいものだ・・・
と思ってみた、読書疲れの午後でした。