
11月に入って家のまわりもすっかり秋めいてきました。
窓から見える隣の柿の木の葉も赤く紅葉しています・・
その赤い色を見てて、ふっと昨年見た光景が浮かんできました。
それは今日のタイトル「飛んで行ったカエル」です。
昨年の10月下旬でしょうか、二階の窓から秋めいた景色を眺めておったのです。
日差しはすっかりやわらいで、空は遠くまで青く見え、そこに赤い柿の葉がきれいに浮かび上がっています。
よく見ると柿の葉は所々茶色くなったり、小さな穴が開いてたり、これまた秋仕様。
赤や茶色、黄色の色が混ざった中に緑色のフクベ型の模様があります・・・
ふくべ型のナニこれ?
って、
これが丸く平べったくなったカエルだったのです(笑)。
二階から見える柿の葉ですから、かなり高くて青い空にゆらゆら揺れています。
そこにぴたっとへばりついたカエル。
すっかり可笑しくなって家人を呼んで大笑いしたのです。
さて、夕方・・・
風も出てきたし、カエルはいなくなったかな?
と再び柿の葉を見ると!
そこに柿の葉はありませんでした(汗;)。
なんと、風にふくべ型のカエルのせたまま、落ち葉になって飛んでいってしまったのです。
これにはますます可笑しさがこみ上げてきました。
きっとカエルは気分よく秋の日光浴をしていたに違いありません。
でも・・・
一瞬先は闇とでもいいましょうか、
気付かない小さな世界にも悲喜劇が繰り返されているんですよね(笑)。
小さなカエルですから、葉っぱと共に落葉しても、そんなに大けがするとは思えません。
ということで、
これをネタにミニ童話を作ってみました(エヘン!)。
よろしければ、お楽しみください。
ある晴天の秋の日。
カエルのクリスケは地面の落ち葉から出て、空を見上げていました。
「おい、そろそろ冬眠用の穴を用意する時期だぜ。
しっかり食いだめもしなきゃだし、そんなにのんびりしてていいのかい?」
って仲間のケルタンが話しかけてきましたが、クリスケはつぶやきました。
「こんなにいい天気で、青い空なのに地面に穴掘るなんて気分になれないよ。
どうせなら、曇りの日にやればいいことじゃね?
僕は寒くなる前にうんと高い木の上で日向ぼっこしたいんだ!」
引き留めるケルタンをしり目にクリスケは柿の木に登り始めました。
夏の頃もそこまでは上らなかった高い高い場所へ・・
気付くとクリスケは柿の木のてっぺんの赤い葉の上にいました。
さわやかな秋の風が優しくそよぎ、赤い葉にはサンサンと日が降り注ぎ、幸せ気分のクリスケは平べったくふくべ型になってまるで葉の一部になったみたいにして大満足でした。
夕方になる前には降りようって思ってたクリスケですが、3時過ぎるとあれれ・・・
風が強くなってきて、赤い葉は大揺れに揺れ始めたのです。
あっ!
そのとき、ひときわ強い風がクリスケと柿の葉を包んだと思ったらクリスケはくるくると回る柿の葉と共に空高く放り出されたのでした。
風にのって、まるで魔法の絨毯みたいにひらひら舞い落ちる柿の葉に乗って、クリスケも生きた心地がしませんでしたが
ガサッ!!
という音と共にちょっと離れた落ち葉の上になんとか着陸したのでした。
仲間のケルタンのいる茂みは一区画先。
あ~あ・・・
とぼやきながら、ぴょんぴょん跳ねて帰宅を急ぐクリスケなのでした。
終わり(笑)
昨年の10月下旬でしょうか、二階の窓から秋めいた景色を眺めておったのです。
日差しはすっかりやわらいで、空は遠くまで青く見え、そこに赤い柿の葉がきれいに浮かび上がっています。
よく見ると柿の葉は所々茶色くなったり、小さな穴が開いてたり、これまた秋仕様。
赤や茶色、黄色の色が混ざった中に緑色のフクベ型の模様があります・・・
ふくべ型のナニこれ?
って、
これが丸く平べったくなったカエルだったのです(笑)。
二階から見える柿の葉ですから、かなり高くて青い空にゆらゆら揺れています。
そこにぴたっとへばりついたカエル。
すっかり可笑しくなって家人を呼んで大笑いしたのです。
さて、夕方・・・
風も出てきたし、カエルはいなくなったかな?
と再び柿の葉を見ると!
そこに柿の葉はありませんでした(汗;)。
なんと、風にふくべ型のカエルのせたまま、落ち葉になって飛んでいってしまったのです。
これにはますます可笑しさがこみ上げてきました。
きっとカエルは気分よく秋の日光浴をしていたに違いありません。
でも・・・
一瞬先は闇とでもいいましょうか、
気付かない小さな世界にも悲喜劇が繰り返されているんですよね(笑)。
小さなカエルですから、葉っぱと共に落葉しても、そんなに大けがするとは思えません。
ということで、
これをネタにミニ童話を作ってみました(エヘン!)。
よろしければ、お楽しみください。
ある晴天の秋の日。
カエルのクリスケは地面の落ち葉から出て、空を見上げていました。
「おい、そろそろ冬眠用の穴を用意する時期だぜ。
しっかり食いだめもしなきゃだし、そんなにのんびりしてていいのかい?」
って仲間のケルタンが話しかけてきましたが、クリスケはつぶやきました。
「こんなにいい天気で、青い空なのに地面に穴掘るなんて気分になれないよ。
どうせなら、曇りの日にやればいいことじゃね?
僕は寒くなる前にうんと高い木の上で日向ぼっこしたいんだ!」
引き留めるケルタンをしり目にクリスケは柿の木に登り始めました。
夏の頃もそこまでは上らなかった高い高い場所へ・・
気付くとクリスケは柿の木のてっぺんの赤い葉の上にいました。
さわやかな秋の風が優しくそよぎ、赤い葉にはサンサンと日が降り注ぎ、幸せ気分のクリスケは平べったくふくべ型になってまるで葉の一部になったみたいにして大満足でした。
夕方になる前には降りようって思ってたクリスケですが、3時過ぎるとあれれ・・・
風が強くなってきて、赤い葉は大揺れに揺れ始めたのです。
あっ!
そのとき、ひときわ強い風がクリスケと柿の葉を包んだと思ったらクリスケはくるくると回る柿の葉と共に空高く放り出されたのでした。
風にのって、まるで魔法の絨毯みたいにひらひら舞い落ちる柿の葉に乗って、クリスケも生きた心地がしませんでしたが
ガサッ!!
という音と共にちょっと離れた落ち葉の上になんとか着陸したのでした。
仲間のケルタンのいる茂みは一区画先。
あ~あ・・・
とぼやきながら、ぴょんぴょん跳ねて帰宅を急ぐクリスケなのでした。
終わり(笑)