今日はお風呂掃除をしていて、ふと思い出したのが子供の頃読んだジョルジュ・サンドの「愛の妖精」。
なんでお風呂掃除してて「愛の妖精」なのか?と問われるとちょっと答えにくいのですけど(笑)。
多分、この「愛の妖精」のヒロインファデットがある時から質素ながらもきちんと洗濯して小ざっぱりとした身なりに変身し、女らしい素敵な女性になっていくあたりを連想したからかもしれません。
ファデットは最初は身なりも構わず、男の子のようにみすぼらしい格好のお転婆で気味の悪い少女だったのですから。
彼女が裕福な農家の双子の兄弟の一人であるランドリーと恋仲になったことで、
彼のためにも素敵な女性になっていったのです。
決して裕福ではないファデットですから、他の女の子のように美しい洋服などは買えないのだけど、いままでの服をきちんと裾を直したり、洗濯したりしてすっきりと少女らしくなるところは変身願望を満たしてくれるいいシーンなのですよ。
さらに、彼女は薬草の知識もありますので、どんな薬草を使ったのかはわからないながら、
真っ黒だった肌も白く美白しちゃっていたんです!
そして、教会でうつむいて祈りをささげている後姿からは誰も、小汚いファデットとは気づかない・・・
身なりを変身したばかりでなく、いままで周りの偏見につっぱっていた態度も改めて、素直に自分の優しさも出すようになったファデットにランドリーばかりでなく、交際を反対していた兄弟のシルビネさえも恋に落ちてしまうのです。
しかし、ファデットは弟の大切な恋人ですので、シルビネは病から治ったあと、軍人として故郷を離れ、甘ったれた性格から自立した男性へと成長する・・・という物語なのです。
この物語を読むと、貧乏でも不器量でも!
自分のできるだけでいいから、
きちんとした暮らしをして身なりを整えて、心持ちを上品に保つということだけでも、人生は2ランクアップする♪
っていうことが信じられる気がしませんか?(笑)
なので、風呂掃除などという実につまらない作業をしつつも、ちょっと思い出してしまったんですね。
考えてみましょう。
稼ぎや収入が少なくても、自分の住むところを気のすむまできれいに掃除したり、磨きをかけるとどうでしょう?
まるで、家政婦さんにお金払ってやってもらったみたいにキレイになりますよね。
そうです、お金がなくたって、自分で家事を徹底的にすればそれだけでまるで家政婦を雇ってる富裕層みたいなきちんとした暮らしが実現できるのです!
お料理だってそう。
専属シェフを雇ってると思いながら、自分の気に入るまでお料理をすれば材料費だけで、十分リッチなディナーになりませんか?
こう考えていくと、
自分の生活を一つ一つ、きちんとすることで生活そのものがお金持ちと変わらないレベルにすることができるんです。
ただ、あくまで自分でやらなきゃならないんですけどね(笑)。
さんざん、皆さまに自分自身で実現する富裕層の暮らしを吹聴してきましたので・・・
明日は、せめてリッチに鯛のバルコミサ酢ソース掛けのソテーでも作ってみようかな(エヘン!)
とミエを張ってみた、やっぱりボンビーな管理人でした(笑)。