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以前、クローズアップ現代で「逆境力」という聞きなれない言葉を耳にしました。

さらっと見たんですけど、

なんとも欺瞞的に感じてしまったのはナゼ?


なんでも、現代人は心が折れやすいとかで、これを逆境に強い自分へ変われるっていうことで「逆境力」らしいんですが。

番組で、逆境に強い人としてイチローとか挙げられており、彼のような逆境に強い行動・思考パターンを分析云々とあります。

でもさぁ、イチローは世界トップクラスの資質を持ち、天性の才能を生かせる仕事をしてるんですよね。


比べて、登場する一般人は受験だとか仕事の人間関係とか、フツ~の人々のフツ~の生活の中での逆境をなんとかしようとしています。

スタート地点から、間違ってるんじゃね?って思いませんか。

ホントに好きなことを究めるためなら、逆境も乗り越える価値があってもいいでしょう。

そうでない場合、そこまでして逆境を乗り越える価値があるのか、結局のところ損益分岐点をいかに各自が的確に判断するかってことが大事なのであって、なにがなんでも逆境に耐え、乗り越えなきゃならないものではないと思うのです。

そりゃ、経営者とか人を使う立場の者には部下に「逆境力」鍛えてもらって、どんな悲惨な環境でも頑張って競争して勝ち抜いてくれることを期待したいことでしょう。

だけど、グローバル化の世界で、常に勝ち続けるとは、常に上半分に居続けるということ。

競争は勝ち負けですから、どんなに力を尽くしても負ける人も出るでしょうし、勝ち続けられるものでもない。

むしろ、あまりに逆境な環境こそが異常なのであり、フツ~の人がフツ~になんとか過ごせる程度の逆境にすべきなのです。


心が折れやすい人が増えたのではなく、心が折れやすい環境が多くなったとどうして言えないのでしょうね。


私達は心折れても何かを乗り越えなきゃならない奴隷なんかじゃない。

こんな逆境力なんて言葉が出てきたこと自体、人を大切に思わない時代の到来のようで、欺瞞を感じてしまうのです。


女子力とか、変な言葉が最近充満しています。

言葉ありきではないんだよ(怒)。

私達が主役なのですから、煽られることなく華麗にスルーしたいと思った感じの悪い逆境力でした。