ガラスの仮面の文庫版最新刊が先月出ましたね。
ガラスの仮面は美内すずえ著の昭和の時代からず~っと続いて細々と連載?中の少女マンガです。
連載?っていうのは、途切れ途切れに続きがでるからで、何度も
「これっきりで未完か・・・」
と思われながら、忘れたころにポツンと最新刊が出るのを繰り返しているから。
時々、作者はこれを気まぐれライフワークにしてるのかいな?
とか思ってしまいます(笑)。
書くほうも書くほうですが、忘れた頃に出た漫画をついつい、
引き続いて読んでしまう読者のほうも読者ですよね。
このガラスの仮面について思うのは、才能っていうか、天才への憧れです。
主役のマヤはごく平凡な、そして貧乏な少女。
その平凡な少女が、演劇に関してはセリフを一度聞いたら覚えてしまうとか、
特異な才能を持っているのです。
まぁ、一種の神がかり状態に近いかもしれません。
もちろん、演劇に関しては並外れた努力もしているんですが、結局のところ、
天才なんですよね。
一方のライバル亜弓は女優のサラブレッドといっていいほどの恵まれた環境と
美貌の持ち主なんですが、実は超努力家で、マヤの生まれながらの才能に嫉妬しつつ挑戦します。
普通の何のとりえもない平凡な少女の神がかり的才能に、読者は憧れ続けるのです。
マヤに自分を重ねて、神がかり的な才能があったらいいなっていう願望は夢が
ありますからね。
まだまだ、結末もいつになるかわからないですが、人は努力を重要だとわかっているけど、天才に憧れるものなのでしょう。
努力がイヤだとか、楽して成功したいというわけじゃないけど、
才能があればなぁ・・・なんて思うのは努力に疲れるお年頃だから?
歳を重ねるごとに、
努力もいいけど才能がもともとあったほうがずっといいよね
っていう現実がわかるのも大人の醍醐味かもしれません。