今年5月14日付けニューヨークタイムズでアメリカのハリウッド女優、
アンジェリーナ・ジョリーが予防的乳房切除したというニュースは記憶に新しいですね。

アンジーの母が10年間乳がんを患い、56歳で卵巣がんで亡くなったため、アンジーは以前から乳がんを心配していたそうです。

乳がん・卵巣がんの発症リスクは遺伝子検査で関連遺伝子 BRCA1 ,BACA2の変異を調べることで発症確率まで知ることができます。

この遺伝子検査、日本でもできますが20~30万といわれます。

技術の進歩はすごいものですね・・・

ということで調べてみました。
(参考図書:こころは遺伝子でどこまで決まるのか:宮川剛著)

 

遺伝子のゲノム検査では簡易タイプ(調べる範囲限定)で

・数十スニップで259ドル
(2万円強。1年間のデータアップデート込):アメリカの23アンドミー社

・100万スニップで2000ドル :デコード社

など調べるスニップ単位で差はありますが、個人のゲノム遺伝子型タイプを知ることができます。

ちなみに23アンドミー社はグーグルの共同創始者サーゲイ・ブリンの妻らが創立したそうです。(グーグルってすごい・・・)

検査は唾液をとって送るだけ。

自分がどのような病気にかかりやすいかはもちろん、
自分の祖先がどこから来たかをミトコンドリアタイプなどから推定するコースもあるのです。

著者の宮川さんが実際に自分の検査をしていますが、ある病気に対して平均の罹患リスクと自分の罹患リスクがデータとして出ます。

簡単なレベルなら2万円って、驚きました。これなら私もできる・・・

でも、実際はあくまで確率ですので自分のデータを知った後のストレス・心的負担は大きいですよね。
というか、知るのが怖い・・・

また、ことは自分だけにとどまらず、親・兄弟・子供もそうなの?という問題も生じます。

さらに、まだゲノム解析は発展中なので結果が変わってくることもあるそうです。

いろいろ知れば知るほど、夢があるけれどそこまで知っていいものか?という不安も出てきそうです。

悪い病気の発症率は知りたくないけど、自分の祖先がどこから来たかは知りたいような気もします(笑)

 

さて、そんなすごい検査の後の乳房予防切除と再建も医学の進歩でかなえられる時代です。

予防的切除の可否は個人が決めることで、自分だったら・・と考えてみてもはっきり言ってわかりません。

ただ一つ、私が感じたのは

アンジーは本当に今が幸せで、
ずっとできるだけ長く幸せでいたいんだね!!

っていうことです。

世界一セクシーでハンサムなブラピに何回もプロポーズされ、

養子も愛するブラピとの子供もみんな一緒の大家族。

望みうるものすべてを手に入れたからこそ、これを失わないために彼女はあえて
予防切除をしたのです。

アンジーの幸せとその勇気に乾杯!